一生ものの焼杉でも40年を過ぎると塗装が必要だった

実家の外壁はすべて焼杉で覆われていますが、40年も過ぎるとさすがに色が薄まり、住んでいる方も飽きてきた様子です。それなら焼杉を剥いで、今度は塗装壁にしてみようかという意見が出ました。我が家の焼杉はしっかり焼いて作られたものなので、本来は「一生もの」です。確かにこのままでもいいくらいに丈夫ですが、手で触れても炭が付くこともなくなり、焼杉の魅力もすっかり薄れているような・・。それならこの機会に新しい塗装色で気分一新するのも良さそうですが、家族会議の結果、焼杉のままで塗装をしてみることになりました。知り合いの建築屋さんと塗装屋さんに相談してみると、塗ること自体は難しくないというので、家族でやってみようかという話になりました。我が家の焼杉は陽のよく当たる場所ほど色が薄れ、そうでないところは比較的黒さを保っています。この色の差も解消したく、ペンキの色選びをするところから始めました。色々比較検討した結果、VATONを使うことにしました。「健康住宅基準」「改正建築基準法」「改訂学校環境衛生基準」に適合 しており、塗膜は食品衛生法にも適合しているので、素人の我々が扱っても大丈夫だろうと判断し、塗装屋さんのおすすめでもありました。色は「ブラック」と「ダークブラウン」の2色を選択しました。作業は1週間天気続きの7月に行いました。まずは水圧で杉板の汚れを落としてしっかり乾かし、雑巾で再度拭いて乾かしました。ここまでが下準備で、いよいよ塗りを始めます。マスキングテープやコンクリ上にはシートを貼ったりして養生も済ませます。VATONはとても塗りやすい塗料で、変な臭いもなくてやさしい成分であることが伝わってきました。幸い我が家は平屋なので、素人でも安全に塗ることが出来ます。全体の色味の差を見ながら、2度塗りをして仕上げました。40年前の新築の時と同じとは言いませんが、明らかに若返ったような我が家の様子に皆で感激・感動しました。自分たちの手で焼杉を手入れできた体験は、思った以上に大切で、家族の思い出となる時間でした。

塗装 宮崎